20160600あーもう〇〇駅に着きそう、電車止まれ!

バイトで失敗してしまい愚痴を止めるに止められなくなってしまった後輩女子NNの言葉である。これほどのチカラアバレワードをぶつけておいて勘違いするなと言う方がおかしい。というか彼氏持ちなのを知らなければ確実に堕ちていた。危ない。

 

チキン

木曜日にバイトを入れてNに会うチャンスを作った。自らの休日を削った捨て身の一手だ。シフトが被らなくなって以来、Nと話せる機会がめっきり減ってしまった。もたもたしている訳にはいかなかった。何としてでも進捗を生みたかった。丁度遊戯王の映画が上映中だったので、その辺りの話題を振って何かしらに繋げる作戦を組み実戦に挑んだ。

遊戯王の映画二週目行ってきました」

!?

流石に予想してなかった。

「二回目って凄いですね。まだ見てない(嘘)んですけど、面白かったですか?」

「映像が良くできててカッコいいですよ〜。26日までなんで見ましょう」

「結構迫ってますね〜。検討してみます」

「是非是非〜〜」

何の成果も得られませんでしたの画像。

あの流れなら「じゃあ3週目行きましょうよ」ぐらい言っても不自然ではなかった気がする。だが時すでに遅し。

別に失敗しても、断られてもダメージはないのだ。私に必要なのは成功よりも経験だ。なぜあそこでもっと上手に立ちなれなかったのか。どうして思い切った一手を打てなかったのか。

次こそは、次こそは…

要件を先に言え

バイト先の人から唐突にラインが来た。

「〇〇さんって学部学科どこでしたっけ?」

全く要領をえないライン。目的が全く見えない。心当たりもない。まあ同じ学科と思われる人を見つけたとかその辺りだろう。素直に返信。

すると

「数学!それなら数学のウェブテストを手伝ってくれませんか?
やるなら大学まで向かいますので!」

ウェブテストとはつまりSPIのことである。想像の5倍は重い要求が来た。彼女は前々から数学ができなくてSPIで困っていると嘆いていた。今思えばこの展開を想像するのはそう難くなかった。

先に要件を知っていれば即断っていただろう。だが中途半端に話が進んでしまった現状それを断るのは難しい。取れる行動は一つしかなかった。

「いいですよ!何をやればいいですか?」

萎えた。

話術の一つといえば聞こえはいいかもしれないが、される側としてはいい迷惑である。初めに目的を明確にしてから質問してもらわないとこちらも返答に困る。

試験

試験など取るに足らない問題で、私が書きたいのはそこではない。がしかし一応今回の反省を含めて簡潔に書く。

現状判明しているところでは必修に合格、選択必修一つ寝ブッチ。他は多分合格している。進級は確定した。
今期はとにかく出席が少なかった。前期に反省を全く活かせていない。恐らく自分には出席の才がない。どれほど決意を強く固めてもすぐ失せてしまう。成功例は高三の受験の頃くらいのものだ。だからもう無理に出席を心掛けるのはやめる。人間的に腐ってしまう心配はある。が多分自分は適度な緊張感があればやれる人間だ。今気を抜いてもさほど障害にはならないはずだ。
ただ単に出席を止めただけでは不合格祭りの留年である。だからこれからは情報収集をこまめに行う。特に初回の授業に出席することだけは徹底する。今期は初回授業を切りまくって酷い目にあった。ここだけは守りたい。初回後はノートなどを地道に集めて試験前に焦らぬようにしようと思う。

これからは試験後の話に移る。もう大分日が経ってしまったものもあるので箇条書きくらいの気持ちで記す。

試験後に学科の友人と遊びに行った。そこでカタンの布教を試みるも失敗してしまった。プレイ中に合流した友人を待たせないよう皆が意識してゲームに集中できなかったからだ。やはり何も考えずにプレイすればいいものでもない。もう少し考えてから行動すべきだった。
友人の一人が小学校の知り合いと同級生だったため少しだけその辺りの話をした。

「Yって知ってる?」

「二人いるんだけど」

「下がKってやつなんだけど」

「ああやべえ方ね」

いつの間にか私の親友は「やべえ方」になってしまったらしい。彼曰く奴は中3あたりで壊れてしまった(男子校のノリに完全に振り切ってしまった)らしい。やはり中高の6年は人を変えてしまうものらしい。面白い一方で少し寂しくもあった。

土曜のバイト後のこと。翌日は飲み会が控えていた。飲み会のメンツについて話していたときのことだ。

「明日はIさん来ないらしいですよ」

N「来ないのか……めっちゃ残念だな……」

心底残念そうであった。本当に残念そうであった。
Iさんとは私指名の生徒を寝取ったクソ野郎のことである。奴は二度も私の物を奪っていくのだろうか。許せない。今度こそは負けない。見ておけ。

翌日の飲み会のこと。

2週間ぶりに続きを書くので最早記憶が定かではないが頑張る。

Nが来ないため飲み会に行く意味の75%は失われたと言ってよかった。だがもう参加すると連絡した以上ドタキャンするわけにはいかない。渋々店へ向かった。

女と日本酒バトルをして圧倒的敗北をした。その場で潰れこそしなかったが飲みが終わる頃に一気に波が来て立つのがやっとレベルだった。酒の強い女はずるい。もう女とバトルはしない。

飲み会の会話の中で自然な流れでカタンを紹介することに成功した。丁度カタンを持ち合わせていたので四人集めてその場でプレイした。一度つまらないと断ぜられればもう見返す機会はない。負けているプレイヤーには積極的に支援し、参加している四人全員がゲームに参加できるよう工夫した。結果は上々。恐らく次回もあるだろう。

可愛い女の子とするゲームは最高だ。

20160123 私は眼鏡の方が好きですけど

必修の試験は結局満点だったためほぼ進級が確定した。知り合いは追試に引っかかり、それを落とすとほぼ留年らしい。数少ない知り合いが減ってしまうのは非常に困るので頑張って進級してほしい。

雪の予報だったので30分早く起床。しかし窓を覗くと清々しいまでの青空。時間はあったが試験勉強をする気になど到底なれなかった。布団でだらだら過ごしてからいつもの時間にバイトに向かった。

担当生徒が授業を増やしたいと話していたので保護者に電話をして話を取り付けた。担当は私が良いとのことだった。単純に人見知りで他の先生が嫌なだけな説も濃厚であるが指名を受けたことには変わりない。前回指名を受けた時は他の講師に生徒を横取りされてしまったが、今回は既に担当が私になっているのでその心配は無用だろう。やっと仕事らしい仕事、つまり塾の営業成績への貢献ができた気がする。もう少し頑張ればバイト先で確固たる居場所を手に入れられそうだ。

バイト終了後に何故か飲みに行く流れになった。試験のことも気掛かりであったが諦めて同行した。家に帰ってもどうせ勉強などしない。
居酒屋までの道のりでNとカードゲームの話をした。Nは今も遊戯王をやっているらしい。私は高1あたりで辞めてしまったが、ある程度の知識は残っていたのでどうにか会話に付いていけた。かなりマニアな話をしていたせいか他のメンバーからの視線が痛かったが構っている余裕はなかった。好感度を上げるのに必死だった。
未だ飲み会でのルールが分からない。注文のときなど特に迷う。「適当に注文してくれ」などと振られた際にはどうすれば正解か見当もつかない。今後の参考のため今回注文された品をメモしておく。

ビール人数分
シーザーサラダ
きゅうりの漬物
〆鯖
唐揚げ
オムそば
チャーハン
+
ピザ

飲みの途中で私の眼鏡の話題になった。つまりはコンタクトに変えるべきかそのまま眼鏡で通すかということだ。私自身はコンタクトの方が良いだろうと思っていて、周りからも眼鏡はやめた方が良いとの意見が多かった。春休み中にコンタクトを作りに行こうと考えていたくらいだ。ところがその途中でNがこう呟いた。



「私は眼鏡の方が好きですけどね」



やめろ。その術は俺に効く。

彼女自身は何も考えずに発言したに違いない。だがそれでもダメージは計り知れない。童貞という生物は繊細なのだ。取り扱いには十分注意してほしい。

どうするべきか。あの軽々しく放たれた一言をどう評価して良いのか分からない。多分コンタクトは作りに行くが、バイト先でつけるかはもう少し考えよう。

20160119 承認こそが幸せな世界

必修の試験があった。必修は通年で3つしかなく、進級にはその内の二つを取れば良い。前期で一つ合格しているのでこの試験をパスすれば進級が確定することになる。しかし裏を返せばこれを落とすと残りの一つを落とせなくなるということだ。進級は近いようで遠い。今回の試験は気を抜けない戦いだった。

だがそれは杞憂だったようだ。前日に十分に睡眠をとったお陰か、時間は際どかったものの全ての問題に答えることができた。直前に対策していたところがそのまま出題されたため、他学生が苦戦しているだろう問題にも自信がある。満点近く得点できているはずだ。もし仮に落とされるとすれば。それは出席点の原点だけで既に不合格になっているくらいしか考えられない。そのくらい出来がよかった。

試験後の反応は皆まちまちだったが、私の知り合いたちは凹んでいる者が多かった。半分くらいしか取れなかっただの、留年リーチだのと嘆いているのが大半だった。その中で私は優越感に浸っていた。満点近く取れたぜwと何食わぬ顔で自慢したかった。羨ましいと少しでも思われたかった。承認されたかった。だがそれをすればあっという間に嫌な奴になる。テストの結果を訊かれてもまあまあとだけ茶を濁した。そこまでは良かった。そこまでにしておけば良かった。

だが私は承認欲求を抑え切れなかった。Twitterで呟いた。知り合いの一人にフォローされているアカウントで、めっちゃできた、とツイートした。ツイートするだけなら、自慢とは取られない。いや自慢ではあるのだが、不特定多数に向けられたツイートである以上、彼はこの呟きを試験で失敗した者への当て付けと解釈するわけにはいかないのだ。これで彼は私が試験で上手くいったことを知るだろう、私を羨むだろう。そう確信した私は望んだ通り承認欲求を満たし、満足感に浸った。

数時間後、凄まじい自己嫌悪に襲われた。もし彼の立場だったら、私は絶望するだろう。テストで思うように点を取れず、留年が見えてきて、どうしようもなく不安で、他の人も同じように失敗してないかなと微かな希望を抱いている人間に出来を自慢する私は鬼だった。どんな形であれ試験に失敗し落ち込んでいる人に自慢なんてするべきではなかったのだ。私はゴミだ。どうしようもないゴミだ。

承認欲求は汚い。こんなものに振り回されるのは本当に納得がいかない。だが恐らくこれを受け入れなければ幸せに至れない。どうしようもない。世界を受け入れられるのはまだ先になりそうだ。

分からない

今日の予定はバイトだけだった。バイト前の時間を有効に使えないたちなので家を出る直前に起床。急いで支度をすると予想以上に時間が余る。少し作業をしようとpcをつけるも流石にそこまで悠長ができるほど時間はなく、何も進捗を生むことなく家を出る。やはりバイト前の時間は何もできない。

講師の一人に

「〇〇さんどんどんイケメンになりますね〜」

と話しかけられた。
一応断っておくと私はイケメンではない(知り合いのオタクから「中の下」との評価を頂いたことがある)(下の評価を下さないところに気遣いを感じられて余計に悲しい)。だからそれは間違いなく冗談で、本意なわけがなかった。おそらくは多少は身なりに気を使うようになった私を気遣っての言葉だろう、と判断して「らしくないことを言いますねw」と返しておいた。
今になって考え直すとあれは不細工が不相応なおしゃれをして気持ちが悪い、ということなのかもしれない。真相は当人にしか分からない。イケメンに生まれたらこんなことで悩む必要はなかったのに。

教えてる高校受験生の偏差値が上がった。やはり結果が出ると嬉しい。去年は担当した受験生が落ちてしまい悔しい思いをしたが、今年は手応えがある。二度と同じ過ちは繰り返さない。

授業終了後に講師たちと色々雑談をした。彼ら曰く私のブランドが塾内で確立されているらしい。多分私の授業スタイルが塾内で認められつつあるくらいの意味だと思う(社交辞令に自惚れているだけかもしれない)。
自覚は全くない。確かに上手く授業できることは増えた。しかしそれは担当している生徒が良い子ばかりなだけだ。素行の悪い生徒は消え、私にとって都合の良い生徒が残ったというだけのことなのだ。
自分に合う生徒の授業だけをすること自体は私が望んだことである。「自分に付いてくる生徒を精一杯見てやればいい」と一年前に辞めた先輩(私が唯一尊敬している講師)は言った。その言葉を信じてこの一年を突き進んできた。今ならその言葉の通りに仕事ができていると断言できる。
しかしそれは自分に合う生徒ではなく、自分でも授業をこなせる良い生徒が集まっただけかもしれない。そんなことは誰にでもできることだ。ブランドなんてものはない。私が前者なのか後者なのか、真相は分からない。

Nは今日も早く帰ってしまった。もう少し残って話に混じっても良いではないか。なぜ早く帰るのだろう。真相は分からない。

分からない。分からない。人の気持ちがわからないアンドロイドになります。ウィーンウィーン。