20160123 私は眼鏡の方が好きですけど

必修の試験は結局満点だったためほぼ進級が確定した。知り合いは追試に引っかかり、それを落とすとほぼ留年らしい。数少ない知り合いが減ってしまうのは非常に困るので頑張って進級してほしい。

雪の予報だったので30分早く起床。しかし窓を覗くと清々しいまでの青空。時間はあったが試験勉強をする気になど到底なれなかった。布団でだらだら過ごしてからいつもの時間にバイトに向かった。

担当生徒が授業を増やしたいと話していたので保護者に電話をして話を取り付けた。担当は私が良いとのことだった。単純に人見知りで他の先生が嫌なだけな説も濃厚であるが指名を受けたことには変わりない。前回指名を受けた時は他の講師に生徒を横取りされてしまったが、今回は既に担当が私になっているのでその心配は無用だろう。やっと仕事らしい仕事、つまり塾の営業成績への貢献ができた気がする。もう少し頑張ればバイト先で確固たる居場所を手に入れられそうだ。

バイト終了後に何故か飲みに行く流れになった。試験のことも気掛かりであったが諦めて同行した。家に帰ってもどうせ勉強などしない。
居酒屋までの道のりでNとカードゲームの話をした。Nは今も遊戯王をやっているらしい。私は高1あたりで辞めてしまったが、ある程度の知識は残っていたのでどうにか会話に付いていけた。かなりマニアな話をしていたせいか他のメンバーからの視線が痛かったが構っている余裕はなかった。好感度を上げるのに必死だった。
未だ飲み会でのルールが分からない。注文のときなど特に迷う。「適当に注文してくれ」などと振られた際にはどうすれば正解か見当もつかない。今後の参考のため今回注文された品をメモしておく。

ビール人数分
シーザーサラダ
きゅうりの漬物
〆鯖
唐揚げ
オムそば
チャーハン
+
ピザ

飲みの途中で私の眼鏡の話題になった。つまりはコンタクトに変えるべきかそのまま眼鏡で通すかということだ。私自身はコンタクトの方が良いだろうと思っていて、周りからも眼鏡はやめた方が良いとの意見が多かった。春休み中にコンタクトを作りに行こうと考えていたくらいだ。ところがその途中でNがこう呟いた。



「私は眼鏡の方が好きですけどね」



やめろ。その術は俺に効く。

彼女自身は何も考えずに発言したに違いない。だがそれでもダメージは計り知れない。童貞という生物は繊細なのだ。取り扱いには十分注意してほしい。

どうするべきか。あの軽々しく放たれた一言をどう評価して良いのか分からない。多分コンタクトは作りに行くが、バイト先でつけるかはもう少し考えよう。